【映画の感想】#17 フォレスト・ガンプ
トムハンクス主演のヒューマンファンタジー映画。フォレスト・ガンプは知能は低いものの人を思いやる心は人一倍強く、しかし、それが裏目に出てしまい他者との間に摩擦が起こってしまうことも多く、その時々の人の感情の機微がうまく表現されていた。事業を成功させ、有名人にもなったフォレスト・ガンプと、自分の持っていた夢も志半ばにして終わり、薬にも手を出すようになってしまったジェニーとが対照的に描き出されている。あれだけジェニーに裏切られてもなお思い続けることができるのは、フォレスト・ガンプのように純真な心を持った人間じゃないと不可能なように思える。ジェニーとの子供も正直誰の子か分かったものじゃないのにそれでも愛することができるのはフォレスト・ガンプだからこそできることだと思う。この映画は、運命というものが主題にあるように感じた。最後の本に挟まっていたしおりの羽がフォレスト・ガンプが言っていた、行先も決まっておらず、風に身を任せるように揺られて生きてきたような人生を表現していたように見えた。フォレスト・ガンプのようにとはいかないまでも、自分も人に語れるような濃い人生を送りたいと思った。
【映画の感想】#16 プレデター
シュワちゃんの筋肉がとにかく凄すぎた映画だった。二頭がガチのチョモランマだったし、背中の広がりもえぐすぎた。体デカすぎるし厚すぎた。序盤は派手なアクションが目立つような映画だったがどこが奇妙な雰囲気が漂っていた。話が進むにつれsf作品らしい様相へと変貌していった。
【映画の感想】#14 ダイハード
ブルースウィルス主演のアクション映画。息をのむようなアクションシーンの連続だった。映画の序盤から終盤にかけて終始第九が使われており、使用されているシーンによってそれぞれ第九が違う意味を持っているかのように感じられた。この映画は他の主人公と一風変わっており、ぼやきながら悪と戦う新しいヒーロー像が確立されたといえる。劇中ではヘルシンキ症候群と呼ばれていたが実際はストックホルム症候群という症状があるらしい。これが伏線になるのかと思いきやそんなことはなかった。無線だけでやり取りされる顔も知らない相手との友情が育まれる過程も見どころの一つだといえる。
【映画の感想】#13 ロッキー2
映画ロッキーの続編。前作よりもボクシングのシーンが多くなっており迫力が増していた。前作へのリスペクトも見受けられ、フィラデルフィア美術館の階段へ走っていく場面や、最後にロッキーがアポロに勝利したところで、「エイドリアン」と叫ぶ場面が引き続き使われていた。ボクシング映画というよりはロッキーという一人の人物の人生ドラマといった方が正しい気がする。アポロが試合の終わった後にはロッキーの勝利を称えていたところに感動した。
【映画の感想】#11 スタンド・バイ・ミー
夏に入ったということで、今なお青春映画の金字塔と名高いこの映画を視聴することにした。映画の最期にあの名曲に流れたところが一番感動したシーンだった。夏のノスタルジーを感じさせるものの裏腹に、少年たちの目標はそういったものとは全くの対局に位置するような「死体」を見ることであり、映画を見るものに対して異様な空気感を提供してくれる。一見大人びている少年たちにも、それぞれ思いを抱えていて、そういった少年たちの心情の機微を上手く描き出している。「子供みたいだ」といったバーンに対して、テディは「子供だよ、子供時代は一生来ない」といったのが心に残った。最後のシーンで、ゴーディがクリスに対して「なれるさ、何にでも」といいうセリフに子供の頃は本当になんにでもなれる思っていたことを思い出した。この映画は子供時代時代を懐かしく思い出せてくれて、郷愁に浸らせてくれる映画であった。