銀次郎ブログ

都内の大学1年生です。拙い文章になりますが、本や映画の感想をメインに書いていきたいと思います。

【映画の感想】#22 セブン

映画自体が久しぶりだったが、その復帰戦にふさわしい面白い映画だった。若い情熱のあふれる新米のミルズと、定年間際のベテランサマセットが協力して事件を解決していくストーリー。感情的な新米刑事と、冷静沈着で論理的な思考をするベテランの刑事が微妙な距離感を保ちながら協力していくのも見どころの一つである。この映画では、七つの大罪をモチーフにした奇怪な殺人事件を二人が負っていく物語で、常にどこか不穏な空気が漂っていた。古典作品からの引用が多く、教養のある人間が視聴するとより面白く感じるのではないかと思った。最後に七つの大罪の嫉妬と憤怒が残されていたとき、自分的には二人の刑事がなるのかと予想したが意表を突かれた。犯人を捕まえると意気込んでいたミルズが犯人を殺し逆に捕まってしまうとは悲しい皮肉である。