銀次郎ブログ

都内の大学1年生です。拙い文章になりますが、本や映画の感想をメインに書いていきたいと思います。

【映画の感想】#10 シンドラーのリスト

この映画はナチスドイツのホロコーストが題材にされており、非常に繊細な話題を扱っている。同じような深刻なテーマでスピルバーグ監督が手掛けた映画にはプライベートライアンがあるが、何方も同じようにメインの人物というよりは、知名度の低い人物が主役になっており、普通の歴史映画では目につかないところを見ることができた。ハンナアーレントアイヒマン裁判のように、現場で実際に虐殺を行っていた兵士は、上の指示に従っていただけだったというのが、最後のシーンに見出せる。シンドラーがもっとお金があればユダヤ人を救えたと悔やむが、裏を返せば人の命に値段が付けられてしまっているという異常さを訴えているようにも感じた。多くの人々が死んでいく裏では、金儲けをして利益を得る人間もいて、戦争がなくならない理由の一つを垣間見ることができた気がした。